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2018 National Intercollegiate Wheelchair Basketball Championship Tournament ~世界基準でゲームを支配すること~

April 6, 2018

 

 

2018年3月15~17日、アメリカミネソタ州サウスウエストミネソタ州立大学で全米大学車椅子バスケットボール決勝トーナメントが開催された。アメリカ車椅子バスケットボールの大学プログラムは、約40年の歴史を有しており、これまで数々の優秀な選手を輩出してきた。現に、リオパラリンピックで男女ともに金メダルを獲得した車椅子バスケットボールアメリカ代表のほとんどの選手はこの大学プログラム出身なのだ。現在では、その質の高いバスケットボールを求めて世界各国から留学生が参加している。毎年10月に大学リーグがスタートし、3月にリーグ順位をもとに組まれるチャンピオンシップトーナメントで大学№1を決める。今年は、男子9チーム(選手93名)、女子4チーム(選手37名)が参加した。女子はリーグ戦1位のUniversity of Texas at Arlington Lady Movin’ Mavsが圧倒的な実力で優勝した。今年の男子リーグは最終リーグで順位が変わるという混戦状態だった。

 

 

三元大輔が所属するUniversity of Texas at Arlington(UTA)Movin’ Mavsは、昨年圧倒的な実力で優勝を果たし、他チームに追われる立場となったが、二連覇に向けて自信があった。なぜなら、ほとんどの主力選手が今シーズンもプレイしていたからである。その自信に疑いはなく2月までリーグ首位をキープしていた。しかし、リーグ最終戦でALABAMA大学に敗れ、2位でリーグ戦を終えた。小さなミス、気負い、驕りが少しの迷いを生み、チームのバランスを保つことが少しずつ難しくなっていた。三元大輔は、リーグ戦序盤からその変化に気づいていた。昨年、チームは優勝を果たしたものの、三元本人は思うようなプレイができず、悔いが残っていた。そのこともあり、今シーズン彼に驕りはなかった。DF力と戦術理解力はすでにアリゾナ大学時代から好評だった三元が、今シーズン心がけたことは、チームプレイの中心でゲームを支配することである。自ら積極的にボールコントロールし、パスを回しより多くの選手が攻撃に参加するボールムーブを演出し、オープンショットを作りあげることに徹した。さらに、アメリカに来てから5シーズン目、彼が最も鍛え上げた技術が“シュート”である。「我が強い海外選手と戦うにはそれしかなかった。ただパスを回すことと、シュートまでの選択肢としてパスをするのとは少し違う。常にゴールを意識しないとバスケットにならないんです。だから、シュートが入らない選手にボールは回ってこない。それがアメリカでした。」シュートの成功率はチームトップ、だからこそボールハンドラーとして攻撃を支配できたのである。しかし、三元はチームの盲点が気になっていた。攻撃の選択肢が少なく、シューターの決定率が低いと次の一手が無いということだった。

 

 

 

決勝トーナメントでは、一回戦で名門イリノイ大学を下し準決勝に進出した。準決勝の相手は、昨年準優勝のウィスコンシン大学ホワイトウォーター。その試合でシューターの「シュートが決まらない」という事態が起きたのである。三元は試合中何度も「ボールムーブ」を演出しようとしたが、一度迷い込んだミスの連鎖を修正できる力は今年のUTA Movin' Mavsにはなかった。結局、この試合でホワイトウォーターに敗れ、3位決定戦に進むこととなった。三元はこの敗戦後、「自分のプレイで試合を支配する方法」を考えていた。“シュート”を決めることだった。3位決定戦サウスウエストミネソタ州立大学戦、三元はほぼフル出場し、チーム最多タイの14ポイントを決めた。決定率は90%を超えた。さらに、すべての攻撃でボールハンドラーとして攻撃の起点となり、「ボールムーブ」を演出し、ゴールへの選択肢を増やすことができるとういうことをチームに喚起した。チームは勝利し、UTA Movin' Mavsの2017-18シーズンの最終順位は3位となった。

 

 

 

 最終戦を終え、「この試合を準決勝、決勝でやらないとダメだった。まだまだですね。アメリカに来て大変なことも多いですが貴重な経験ができています。」

その言葉通り、三元はここアメリカで世界基準に触れ、その中での戦い方を確実に身につけている。まさにそれを証明したシーズンだった。さて、その世界基準をどこで生かすのか。

今後さらに盛り上がるであろうこの業界で、三元大輔から目が離せない。

 

(レポート 斉藤雄大)

 

 

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