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三元大輔 快挙と抱える苦悩

June 1, 2017

2017年3月、アメリカウィスコンシン州ホワイトウォーターで全米大学車椅子バスケットボール選手権大会が開催された。

 

 

アメリカ車椅子バスケットボールの大学プログラムは、約40年の歴史を有しており、これまで数々の優秀な選手を輩出してきた。

現に、リオパラリンピックで男女ともに金メダルを獲得した車椅子バスケットボールアメリカ代表のほとんどの選手はこの大学プログラム出身なのだ。

現在では、その質の高いバスケットボールを求めて世界各国から留学生が参加している。

毎年9月に大学リーグがスタートし、3月リーグ順位をもとに組まれるチャンピオンシップトーナメントで大学№1を決める。

2016-17シーズンは、男子9チーム、女子4チーム、全13カ国約133人の学生選手が参加した。

 

 

 

 

女子はリーグ戦2位のALABAMA大学がチャンピオンシップトーナメントで逆転優勝を飾り。男子はリーグ戦1位通過のUniversity of TEXAS Arlington(UTA)が圧倒的な実力で優勝した。

その優勝チームに所属するのが今大会唯一の日本人選手の三元大輔だ。三元大輔は2013年から単身渡米し、車椅子バスケットボール留学をしている。昨シーズンまでアリゾナ大学の社会人チームに所属していたが、そこでの活躍が認められUTAにStudent Athlete特待生として入学したのだ。

 

 

 

 

スペイン、ドイツのプロリーグで活躍した堀江航選手、車椅子バスケットボール日本代表のエース香西宏昭選手に続き3人目の日本人選手となった。ここまでは順風満帆に思えたアメリカ留学だったが、悲願の優勝に湧き上がるチームの中、三元はひとりどこか浮かない表情だった。

 

 

 

 

 

 

 三元は大学プログラム1年目の今シーズン、9月からの前半戦はスタメンとして活躍していたが、後半戦に差し掛かるにつれて、2009年のU-23世界選手権を圧倒的に制した時のアメリカ代表メンバーであったIan Piersonや、オーストラリアのU-23代表メンバーであるClarence McCarthy Grogenといった同ポジション選手の台頭もあり出場機会に恵まれなかった。

留学前から目標に掲げ、ずっと憧れていた大学チャンピオンシップトーナメントの出場機会が留学4年目にやっと巡ってきたのに、スタメンは勝ち取れなかったのだ。

決勝戦、相手のホワイトウォーターは今大会の開催地。ホームの声援を受け、リーグ戦2位通過の実力で順当に勝ち上がり、準決勝名門イリノイ大学戦では接戦をものにした。

 

ベンチスタートの三元は、虎視眈々と自分の出場機会を待った。後半5分程度が経過し、相手チームの猛追をうけていたUTAのヘッドコーチDoug Garnerが「大輔出番だ」と三元を呼んだ。

 

「リズムが悪い。大輔、流れを変えるんだ‼」

 

 

 

留学4年目の三元は、監督からの指示も英語で答える。念願のチャンピオンシップゲーム出場を果たした。

三元はコートに出るとすぐに、3Pラインの外でボールを受けると、すぐにシュートを放った。リングにあたり外れはしたものの、「流れを変える」監督の要求に応えるとともに、自身の存在感を誇示するかのように、そのシュートに迷いはなかった。

その後、積極的にボールを回すことで、単調になっていた攻撃にスペースとバリエーションを加えた。自ら相手の選手にバックピックをかけると、ローポインターとの絶妙なコンビネーションでペイントエリアに切り込み、シュートを決めた。開始数秒で「流れを変えた」三元は、その後も積極的にボールを運び、パスを回し、率先してピックをかけ、チャンスで決めるという普段の練習で積み重ねた作戦を遂行した。

 

日本でプレイしていた時にはほとんど無かった3Pシュートやボール運びの積極性などアメリカ留学での苦悩や努力の成果は確実に三元自身プレイとして表れていたのではないだろうか。

Student Athleteはあと4年、さらに進化を遂げるであろう三元大輔が目指す先は。世界で戦う数少ない日本人選手の一人として、今後も目が離せない存在になりそうだ。

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